COWBELL
2004年21世紀杯ファミリーレガッタ


馬場のレースレポート

<21世紀杯ファミリーレガッタ>

 
 淡輪は、昨年のゴールデンウィーク以来、かなり以前の参加ですが、21世紀カップは2度目です。過去の経験から、また、真夏ということもありカウベル号にはめずらしくオーニング、ラジカセ、ビールに冷酒、そしてビニールプールを用意し、サンフラワー号と銘打っての、無風に備えての参戦でした。さて、結果はいかに・・・。

 <スタート→1上>
 ライン45度、TWA315 、TWSは4〜5KTといったところでしょうか。ラインはイーブンだが右海面より左の方が明らかに風があることから、ライン中央〜アウター狙いにする。
前にスタートしたCクラス、Bクラスとも左海面へ伸ばし新しいパフを受けてタックを返している。しかし、何故かAクラスの多くが本部艇側を狙っている。なぜ?とは思いながらも、スタート2分前に再度風向チェックで320°、アウターでいくで!と失速しているE艇の下を抜けフリーなスペースで楽に下一スタートが切れた。
 スタート後はスピードに集中!平松隊長のパフ・ラルへの細かく対処したトリムでスピードはよく、ヘッディングのコールも軽やかに±0!マイナス5!マイナス5!と上スタートの艇はカウベルのスターンへとついてくる。スタート前に町奉行と「こんな風にできたらね」と話していた通りの展開になってきたぞ。隊長のマイナス10!のコールでポートへ返し、Aクラス全体を抑えるような良いポジションを確保することができた。
 その後も風の左振れ傾向は変わらず、完全にポートロングのコースとなった。コース中間くらいでトップ争いをしているD艇はカウベルの前をスタボーで切りレイラインあたりまで伸ばす。カウベルはポートのコースがまだまだ長いのでそのまま伸ばした(途中のラルも我慢してポートを伸ばしたが・・・これはかわすべきだった)。その後、最も左にいた艇団(3つのクラスがごっちゃ)は、更に左へ振れつつある風のなかオーバーセイル気味での非常に良いスピードでカウベルの上から追い上げ、1上では優勝したA艇(A艇は上スタ 艇団から1艇だけグーンと抜きん出、遥か先をトップ回航)、D艇、U艇、W艇、N艇に次いでの6位回航となった。

 <1上→サイド>
 最終的に1上までに40°位は振れたのでしょうか、サイドマークまではスタボーの上り一本です。マズイ、このままでは残り全て1本コースになってしまうではないか。A艇は前すぎて意識はしなかったのですが、D艇には食らいついておかないと!1本コースはハルスピードでは絶対的の自信のなさを誇るカウベルにとっては脅威である。幸い、このレグはクローズいっぱい。風も8〜9KTほど(長い間スピードメーターの機能しているヨットに乗っていないので大体ですが)に上がっている。マーク付近は更に左へのヘッダーになっており、マーク手前で2タック入れて回航。先行艇に少しは離されたが順位はそのままで次のマークへ。

 <サイド→下>
 サイドマーク回航後はちょうど上→下のスピンランのコースとなりました。回航直後、スピンアップに手間取り、S艇にインサイドから抜かれたのですが、私の秘密の一言で悪徳氏のスピントリムが抜群に冴え、何と、カウベルよりも遥かに速いはずのS艇をスピードで圧倒し、5〜6艇身の差をつけて抜き返し再び6位をキープ!

 <下→フィニッシュ>
 フィニッシュまではリーチング。風も10KT以上となり、5名では体重不足ではあるが、ここは踏ん張りどころ。フィニッシュに向って真っ直ぐ走るしかありません。カイヤは一番後ろにきてハイクアウトしながら、BクラスのO艇?が黄色と黒のお気に入りのタイガースカラー&女の子がいっぱい乗っていたので専任でウォッチ。町奉行は頻繁にメインシートをトリムしバランスをとる。が、やっぱりちょっと速くねぇーっす。後ろからE艇が猛追してくるが、なんとか着順6位をキープしてフィニッシュ。

 <レース後記>
 ビールを飲みながらだらだらしたレースをするつもりだったのですが、悲しい性でレース中は頑張ってしまいました。レース自体はまさにファミリーカップ。こんなにも多くの艇が家族でヨットレースを楽しんでいるというのはすばらしい光景でした。タックしたくなかったのでレース中、親子3人で頑張っているT艇に大声で「スタボー」なんて言っちゃいましたが、後ろを通っていてもよかったかな・・・失礼しました。
 今回の遠征?は前日からのイベント盛り沢山で楽しかったです。淡輪の皆さんありがとうございました。