COWBELL
<2004シアトルカップ>

レースレポート(by悪徳)
 

 昨年の悪夢のデスマストから早1年。周囲の皆さんのおかげで2ヶ月で復帰し、昨年の年間ポイント優勝を経て現在に至る。齢をとるとホントに一年は早いものです。
 マストをランナーレスにして始めての本格的なレース。GPHも大変低いため、周囲の前評判もまずます、期待できそうである。

 第1レース
スタートを4本やった。1本目はNo.2ジェノア、混雑を避け真ん中下から出るものの上下マークとも観測不可能なぐらい皆さん勇み足、カウベルさんもちょっと危なかった。出てなかったとは思うのだが・・・。
2本目、若干風が落ちたようなので、ミディアムライトに交換して今度は真ん中若干上寄りからスタート。今度もおんなじ様な状況でまたゼネリコ。
3回目、今度は上イチを狙う。完全にレイラインからはじき出されて危ないところであったが、下艇が思ったよりも攻め上げて来ず、上イチ、3番手スタートといったところか?結果オーライであったが、これは完全にやってはいけない失敗スタートの典型。しかしまたゼネリコ。
4回目、今度も上マークから3艇身ぐらいでまあまあのスタート、やっとオールフェア。1レース目、2レース目で合計6本もスタートしたのではっきり言って、どれがどのスタートか覚えていない。順番が狂っているかもしれないです。
さて、スタート後、カウベルは左よりのコースを取り、途中サムシングがスタボーで突っ込んできた。ぎりぎりで通過後、「しっつれいしました!」と岡田ヘルムスマンの声!。マーク回航でスピンアップトラブル。解消後、ポートタックで真追っ手ぎりぎりでジャイブないでマークアプローチ。2上、2下とも同じような展開で好位置でフィニッシュ。20艇のフリートではマークすべき艇の状況がわかりにくいがまずまずであったのではないか?

 第2レース
スタートラインより少し後ろをポートタックでアプローチして、真ん中ぐらいでタックし、好位置をキープすると言うBABAお得意の方法で位置取りをしようとしたが、ここはミドルボートで最新鋭のボートが集まるレースシーン。スタートラインも短いので思ったように位置取りさせてくれずやや失敗気味。これもゼネリコ。その次のオールフェアのスタートは憶えていないよ〜。レース中の展開はほとんど憶えていないので後で公開されるかも知れない馬場改めBABAあたりのレポートを待ちましょう。しかし、ミディアムライトジェノアで激走しているのはカウベルぐらいでイズモはNo.3ジブであったことだけ憶えている。後、隊長に「タックの時にお前の足がじゃまや」と注意されたことぐらいしか記憶にない。これも練習不足、はたまた加齢により自然に体が動いていない証拠である。このレースも他艇の動きはほとんど掌握できずにおそらくクラスBでは好位置であろうと思われる順位でフィニッシュ。記憶の薄れるのが最近本当に早い・・・だれか詳細なレースレポートを頼む!
 第2レース終了後、な、な、なんとスピンポールの先の部分が長年の電喰でぼろぼろになり、はずれてしまったではないか。2年連続のリタイアだけは絶対に避けたいと思い、応急処理。何とか使用に耐える程度に復旧できた。その際、今回新調した工具箱をハーバー岸壁に忘れてきたことを知り、がっくりであった。

 第3レース
上イチで3秒ぐらい遅れてスタート。さらに上にクラスAの艇が強引に入り込んだ。抗議の対象となるか検討したが、順位と関係することはないと判断し、そのまま行く。判断はそれでよかったと思う。沖の風がよさそうだったのでそのまま沖へ伸ばしブローラインでタック。途中で西へ風がふれ、気がつくとむちゃくちゃオーバーセール。さらに上には3艇ぐらいいたので何の疑いもなくここまで伸ばしてしまった。1マイルほどのレグなので決定的な失敗となり。ほとんどビリでマーク回航。しかしなぜか近くにイズモ・オンディーナ・サムシング・ライトニングがいるではないか。岸よりの風が極端に悪かったようである。お仲間、競争相手が近くにいてくれたおかげで切れそうな集中力を維持することが出来た。しかし、軽風下でのこれらの艇とのスピード差は歴然とし、どんどんはなされていった。ま、スピンポールが最後までもったので良しとしようかな??ともかくこのレースは1上のオーバーセールが全てである。初日を終わって4−3−8でトータル4位。表彰台も狙える好位置に付けた。スタートのやりすぎで非常に体力を消耗した。でも明日も頑張ろう。


 日にちは変わって大阪湾横断レース
スタート前に海面偵察。予想どおり西の潮が強烈に強いことを確認。西向きにスタートするのでリコールすると帰ってこれないし、スタートライン上の位置取りも難しいであろう。それを必要以上に気にしすぎてかなり安全気味にアプローチ。結果ほとんど最後尾スタートになってしまった。フリート上よりを走るがこれも下側に若干のブローが来たみたいで徐々に最悪の位置に収まってしまった。途中でスピンアップ。潮を考えて早めにジャイブし、アプローチ。このタイミングは大変良かったと思う。しかし第1マークはほとんどビリで回航。ところが先にマークを廻った艇は西の潮に流されどんどん明石海峡へ吸い込まれていく。カウベルはマーク回航後ジェノアもあげずにすばやくアンカーレッコ!(なぜかアンカーチェーンが取り付けられていなかった。誰やはずしたんは・・)。次は南東へのコースなので先に廻った艇が西へ流されていた結果、ここでなんとカウベルはほとんどビリからほとんどトップ集団に逆転してしまった。ホント変なレース・・・。15分ぐらいアンカリングしたであろうか。ブローが入ってきたので長い長いアンカーロープを腰痛川本、婚約西村、現役クルージング部米田の3人のスーパーストロークであっという間に引き上げる。最近体力が極端に落ちてきた私にとってこのスピードにはほんとにビックリ!若いっていいねぇ〜。南西の風、スタボータックで走る。コースはGPSではもっと上側と出ていたが、全体のフリート展開の状況から自信を持ってそのコースを取ることが出来ず、リーチング気味で当分走る。結果GPSどおりの位置にマークがあり、リーチングで走った分だけ損をして、マーク回航後のラッキーな位置をキープすることが出来ずに第2マーク通過。その後、すぐ後ろからきたライトニングにかわされた後、この艇に必死についていこうとするが、強風が安定して吹いている時は何とかなるのだが、ブローが吹いたりやんだりする状況では加速はワンテンポ遅れ、逆に減速は早めに起こり、徐々に離される。最後は15ノット程度の風の中、第4レグ第5レグとこなしBクラス7位でフィニッシュ。しかし後で述べるがへんてこりんな修正で結果はビリの10位。トホホ・・・・・

 今回のシアトルカップではクルーワークのミスが目立った、第1・第2レースで「ナイスタック!」と叫びたくなるようなタックは一度もなかった。加えて、第1レースの上マークのスピンアップミス。第3レースのかなりのオーバーセール。第4レースのコースミスと失敗がいっぱいであった。私自身もよそ見をしている間に何度もスピンを崩してしまった。これではレーティングがどうのこうのと言う前に良い順位は取れるはずはない。もっと集中して、練習していきましょう!
 くわえてORCのレーティングが大変不可解であった。第4レース、ライトニング(DH33)に遅れること約50秒が修正では1100秒の遅れ、オンディーナ(SEAM33)に遅れること180秒が修正では300秒の遅れ、これではあの軽風下でFarr40もびっくりのスピードでないと勝てるどころか、そこそこの順位も取れないではないか!あんまりへんてこ過ぎてかえってあきらめがついてしまった。こんなことでは軽風のときはサンフラワーでもやって遊んでおいたほうがましではないか?
 最終レースの結果でがっくりときてしまい、正直、順位はあまり憶えていない。確か総合7位だったような気がする。Bクラス総合優勝は3年連続のライトニング。すごい!Aクラスは高岡、田中組が助っ人で乗艇したクルージング部先輩の神頭さんの妹さんたちが運営するマイスター(Farr31)が初出場初優勝(うらやましー)。で終了した。詳しい結果は須磨ヨットクラブのHPでご確認ください。
 いろいろの問題があったが、私個人的には昨年の悪夢を払拭すべく一生懸命に戦った。こんなに集中した2日間を送れるのはヨットレースをやっていたから得ることが出来たものではないのでしょうか。
来年も順位と着順を1つでも上げるべく頑張ろうではないか!参加の皆さんお疲れ様&ご苦労様でした。


<追記>
シアトルカップ第4レースのレーティングををカウベルの視点から分析しました。
強風のときは逆の現象がおきるので文句を言う気はないが・・・
納得はしずらいですね。










2004年シアトルカップ