COWBELL
八兵衛のレースレポート

<2005年 舵杯>

第30回 KAZI杯 八兵衛レースリポート Web版
2005年4月10日薄曇り
例年より少し遅かった桜も今が見頃。新年度の行事で遽しく過ごした週末のせいで少し眠い目を擦りながら馳せ参じた的形は穏やかな天気。ここにもレースに備えた、たくさんのヨットが停泊しています。「おはようございます」 今日はNissan30に乗せていただいてKAZI杯に出場させていただくことになっています。昨日の木場YCでの前夜祭に引き続いて的形でも、お仲間と前夜祭を開催されていた御様子のオーナーさんとディンギーがご専門のお友達お二人はニコニコ顔ですでに準備万端整えられておられます。「よろしくお願いします」今年のKAZI杯は111艇もの参加があり賑やかなのだそうです。SYCからも進水直後のSEAM33が、そして我らがCOWBELL号も直前に参加を決定(しかもギリギリでCクラスからORCクラスでの参加に変更、おかげで遠慮せずに走れます!?)。ではたくさんの出場艇と賑々しく木場沖へいざ出発。

沖では少しだけ東の風が感じられるが波も小さく、見渡しても当分吹き出してくる様子はなさそうだ。来る時に車からみた東側高炉煙突での東風も海面近くではさらに弱く、海域に近付いても薄く靄がかかり、GPSでの方位を教えて貰っても島影も確認することはできない。クラスは4つに分けられ08:20にウドゥンクラスが最初にスタート以後10分毎のスタートで最後に我々のクルージングクラスのスタートになります。
ライン設定。微風。アウタ側で測ると、僅かに西に向かって(追い出され方向)潮があり、近付かなかったが、アンカリング姿勢を見ても本部船付近も同様のようだ。
ORCクラス1分前。風はさらに落ち、我らがCB号はアウタマークそばでライバルと4隻でポジションと風の奪い合いをしている。結構熾烈で楽しそうだ、でもぎりぎりのところでは譲り合ってる様にもみえます。他の艇に乗せていただいてチームのスタートを観戦するのは楽しいぞ〜。
ORCスタート!ハラハラしながらみているとCBはアウターマークにいちばん近い位置から好スタート(に見えた。この辺りはカウベルレポートに詳細に!?書かれていることでしょう。ドラマもあったらしい....)。
いよいよCCクラススタート5分前。山口県から新幹線で参加されたお友達が引く舵で、昨年の西側有利との戦訓をにらみ本部船側狙いということに。だが意外と短めのライン長でのクラス42艇ものスタートではおそらく3列くらいになりそうで、加えて後方7時からの超微風とブランケット影響、あわせて追い出され潮とアプローチは至難を極めますが、「難しいな」と呟きつつそこはさすが百戦練磨のディンギー乗り、3列目から狙い、ホーン直後ほぼ完璧なスタート!デッキから歓声が。しかし1,2列目からのリコール艇があまりに多かったためか、ゼネリコに。「なんで〜」さらにもう一回やり直しがあり、3度目のスタート。後ろ7時からの風を受け本部船脇からポートスタート、混雑しているものの今度もいいタイミングであったが、中央方向から果敢にスタボー艇が突入してきて大きくかわして位置と速度をうしなう羽目に..。
艇団右に陣取りそれでも2.3分後には一旦クラストップにたつが、やがて中央付近にパフが僅かに多く入りだし中央集団が前にでるとともに少しずつバラけてくる。しかし先行クラスの海域に比べこちらのほうは風に持続性がないようで、全体に風が落ちてくる。スピンアップ号令かかる。
超微風でもよく見るとわずかにパフが出現するが拾いにもいけず我慢々々..。まずは目の前の船に5分位かけて接近し、じわじわと下突破を図るもブランケで失速。いやぁ〜どうしても抜けません..。これを四回挑戦するも失敗..私、ヘタッピーです..。ヘルムスさんは諦めてスタンを廻って上らせます..すみません、あははー。
セールのかたちに集中して、なんとかちょっとでも走れば..とあれこれやってみますが、ちょっと手応えがあってもまた潰しちゃいます。「連れ潮だからね〜」慰めてもらいながらも、なんとかちょっとでも走れば..とあれこれやってみますが、2時間近くかけても開眼せず..。
やっと島影がみえた頃、突如スピンがぺしゃんこになったと思ったらジャイブに、そして鬩ぎあっていた風は前にまわって少しずつ吹いてくる。ジェノアアップ!この位置なら回航ゲートまで一直線の“カミカゼ”に。やがて風は右側の艇団にも入り、島廻りの場面は打って変った高速戦。コースを熟知するオーナーさんは最短位置で島西端を廻ってから、島を後にするまでに数艇ほどを抜く。ヘルムスさんカッコいい!
島を離れFラインまでも片上りとなる。風はやや落ちてくるが、ひと足先に落ちた先行艇集団との差をつめる。やがて復路なかばで同レーティングの2艇を射程距離に捉える。が、一旦前に出ることが出来たかに見えるも、風下側左海面のほうに風がはいり先行される。その差はFライン近くまでなかなか埋まらず、風はさらに落ちる。Fライン直前、アウターマーク側の2艇に対し、本部船側へのアプローチとなったが、ドラマチックな事は起こらず、50秒、48秒差でゴール。

結果発表 同TCFのこの2艇との直接対決がそのまま修正着順6位7位8位となりました。
そして、我らがCOWBELL号はORCクラス準優勝!おおっ素晴らしい!さすが!
「うーん今年は片手(5位)に入れなかったか。」とオーナーさんは残念そう。修正秒から見て、4位以上はちょっと難しかったようですが、フリーでがんばれば5位6位のチャンスも充分あり惜しい気がします。でも超微風から中強風まであって楽しかったですよん。(回航組は帰途の明石海峡付近で超強風も楽しんだ?らしい)8位/42艇は偏差値?では2位/11艇とほぼ同率?!ということで“まずはめでたし”にしておきましょう!?近いうちに悪徳さんが「秘技」を授けてくれるそうなので、次回は期待してくださいね..あはは..。

                                   合掌