RACE-1 | 北の風8〜9ノット。全艇ジブを選択。艇にも慣れていないので、空いていそうなラインの真中からアウター狙い。第一線でのスタートを試みたが「X旗」(フライングした艇がある場合、本部艇が揚げる旗)が上がっていた。本部艇寄りからスタートした1艇がすぐに戻ったが依然X旗は降りない。がーん、やはり・・・急遽ラインに戻ったが、艇団は遥か遠く左右に散っている。気を取りなおしレース海面をチェックすると右海面の艇が伸びていたので、右へ伸ばす。レイラインの少し手前でスタボーに返す。 艇のスピード、上り角度も良く、前の艇団に少しずつ近づいてきた。 しかも、スタボータックでのアプローチは岸に近づくにつれリフトが入り、上マークは艇団の中くらいで回航できた。 1上から下マークまではポートタックの1本コースだったのでジャイブアップしたいところだったが、そんな練習はしていないのでここは基本通り、スピンを確実にはらましてからすぐにジャイブ。 ここがラッキーで、スタボーを伸ばす艇(オーバーセイルになります)、我々の後ろでラフィングマッチをする艇もあり、下マークでは2位に浮上。 トップ艇は下マーク回航後少しポートを伸ばしてから左海面へと返したので、我々はそれよりも長めにポートを伸ばしてから追っていった。 我々がスタボーに返してからのスピード・上り角とも非常に良く、リフトした風もグングン入り、何と、2上ではトップに踊り出た!しかし後続のシアトル2艇が近く接戦だ。 即ジャイブをしたかったが、とりあえずノーマルアップでマーク回航。むむっ!なかなかスピンが揚がらない。ジャイブのタイミングを逸し、やむなく後続艇の影響を受けないように少し上り気味にスタボーを伸ばすが、ポートに返した後ブランケットを受け下マーク前で2艇に抜かれてしまった。フィニッシュも近かったのでここですぐさまラフィングを仕掛け フィニッシュ前で先に大きくバウダウン・・・3艇がなだれ込むようにフィニッシュラインを切ったがさて結果は・・・ぎりぎりアウト!の3位でした。 しかし、よく挽回できました。上出来です。 艇速・上り角度ともはなかなか良かったぞ。次のレースが楽しみだ! |
RACE-2 | 第一レースの勢いをそのままに果敢にスタート!のはずが、リコールまでそのまま引きずってしまいました。(元気ありすぎ?) 我々の上の艇の方が少し出ていたようでもあり、艇長会議で言っていたコミッティからのコールもなかったので2〜3分は走ったでしょうか。するとマークボートから「ボート4 OCS」とのコールが、エエッ!時すでに遅し。ラインに戻りレースコースを走るも(一応6着)、失格!(第一レーストップのFLEMING艇も同様にアウト) |
RACE-3 | ラインは上有利。今度は慎重すぎ?で上1からやや出遅れスタート。 先行艇の影響を避けるためすぐにポートに返し様子を見る。 第二レース終盤から風は弱まっておりやや不安定になっているので、コースの端には行かずブローを探しながら振れにあわせて丁寧にコースを引く。 右海面の艇団からは少しずつリードがとれたが、左海面からアプローチしてきたシアトルの2艇に先行され、1上は3位で回航。 1下も3位をキープしたが、2上までは左海面にチャレンジしてみたが、弱まった風でマークの手前で東さんの艇に先行されてしまい4位に転落。 フィニッシュまでの上→下の風は更に弱まり、ゆっくりとした展開になってきた。 吹き出すなら後ろからと思っていたのでやきもきしながらもスピンを丁寧にはらませ4位をキープしてフィニッシュ。 |
RACE-4 | 第三レースの後は風待ち。 しばらく経つと再度北から良いブローが降りてきた。 全艇ジブに交換。10ノット程度の安定したブローです。 よーし!やるぞ!という気合いも抑えつつ、失速した下1の艇を上突破しスタボーを伸ばした。ヘッダー気味の風で、後続艇はスタンに付いてくる。 後続艇がポートに返し出すと、こちらもすかさずタックしてカバー。 左へシフトしたおかげでややポートロングのコースとなり、最も左にいた我々は絶好のポジションで、皆ポートタックでの走らせ合いとなっていた。 体重差の不安もあったが、スピード、上り角度とも非常によく、1上をトップで回航、1下までも難なくトップをキープできた。 風は少し右へ振れ戻している。2上までの上りも調子が良かったが、途中本船がコースを横切り、ポートを伸ばしたいところであったがやむなくタックを入れ若干のロスをした。2上はポートをしっかり伸ばしたJONES艇に先行され2位で回航。FLEMING艇がすぐ後ろに迫っており、僅差で3艇がマークをまわる。 風は更に上がっている。フィニッシュまではデッドランで一直線で行けます。 トップ艇は、我々のブランケットを避けるためポートへジャイブ(ありがとうございます)。しかし、我々のすぐ後ろにはいつでも我々をカバーできる位置にFLEMING艇が居り、非常に緊迫した状況。 ジャイブを返せばコースロスとなり自滅、のぼり気味に走ってもジャイブは必須でブランケットでカバーされてしまう。我々はスピンポールを目一杯引きこみ、ワイルドジャイブぎりぎりのところで走り続けた。 フィニッシュ間際、相手は我々を一瞬ブランケットに入れ上からオーバーラップされ、FLEMING艇はマークでのルームを要求してきた。 我々はルーム分も更にバウダウン(バイザリー状態、ジャイブはせえへんで!ブーム押さえといて!)して、興奮も絶頂のなか何とかトップでフィニッシュできました。Thank you! |
RACE-5 | レース2日目の朝、ヨットハーバーへ向う途中にトラブル発生! 車で信号待ちのときにボヨヨ〜ンとした意識のなか「天気予報でも聞いてみよう」を携帯電話を耳にあてたそのとき、「コンコン」と愛想のよさそうなお巡りさん。 いきなり反則金6000円を支払うはめになってしまいました。 南無〜。 さあ!気を取りなおして出陣だ! 不安定な東からの風でのスタート。右海面のパフがよく、南へ振れることも考え上スタート、途中で右へ返し、少し伸ばしてから再度スタボーへと返す。しばらくするとググッとリフト、南方から新しいパフが入りだした。上マークはスタート後早々に右へ返していた己斐さんとのワンツー間違い無し!というところで「ノーレース」の旗を揚げたコミッティーボートが・・・。「ああっ神様・・・ガクッ」 さあ!気を持ち直して次いこう!(こんなんばっかりですな) しばしの風待ちの後、南西方向からの風が再び吹いてきた。 緩やかながらレースはできそう。ラインは上有利で上スタートを狙うが、本部艇との間に入ってきた艇のブランケットを避け第一線をキープするため結果的に真中からのスタートとなった。 フレッシュウインドはキープでき、少しずつ頭を出す。 上からスタートした艇団は右海面へタック、我々を含む4艇は左海面と2つに分かれた。風はやや右への振れ傾向であるが、パフは左の方がある。我々はリフトのパフを受けながらマークとまでの距離を縮め、MILBURN艇に一旦抜かれ2位回航かと思いきや、レイラインジャストでタックした我々がトップ回航できた。 風は3〜4ノットほどでしょうか、スピンランも微妙なトリムを要する神経戦です。 ジャイブして南西方向の新しいパフを拾いに行く後続艇に対し、我々はスタボーを伸ばす。海面はパフ、ラルがわりとはっきりしていたので、丁寧に拾いながら1下も何とかトップをキープできた。 フリートはかなりバラついたが、MILBURN艇、JONES艇はしっかりついてくる。 次の上りは新しいパフを拾おうとポートを伸ばした。MILBURN艇の方がスピードが良く、じわじわと追いついてくる。我々は振れ傾向も考えオーバーセイルにならないよう早めにタックし(これがあとで大正解)がぎりぎりMILBURN艇の前をスタボーで前を切る。タック後、上マークまで緩やかな風を丁寧に拾いながら艇速を維持し、ラッキーなリフトの風もマーク付近で受けることができ結果的にノータックで上マークを回航できた。結果的にオーバーセイルになったMILBURN艇も落し気味の良いスピードでアプローチし、我々の2艇身後ろまで迫って回航。 ジャイブして左海面のフレッシュ取ろうとポート伸ばそうとしたが、MILBURN艇にかぶせられ簡単に上突破され、さらに2艇身、3艇身と離されていく。 このままでは下手をするとJONES艇にまで抜かれてしまう。大ピーンチ! ここで一休さんならどうする?フィニッシュまでの海面を良く見ると、 Aコース(中) →大きなラル Bコース(左) →パフ+パフ(ジャイブ)+ラル(アプローチまで) Cコース(右) →パフ+パフ(ジャイブ)+パフ BINGO! ということで予定を変更し真中のラルの手前でジャイブ。 ジャイブ後、おそらく艇速の伸びている我々を見てジャイブしてきたであろうMILBURN艇であったが、時すでに遅し、そこはラルです。 ということで、一旦抜かれてはしまいましたが、結果的には大きく差をつけてトップフィニッシュすることができました。 この日は、朝から悪い運を使い果たしたことが勝因でしょうか。 幸運、不運、うまくバランスのとれた一日でした。合掌。 |
<総括> 今回のレースはLocal Knowledgeを活用(実はこれもよく外れるのですが)、小さな脳みそをフル回転、普段は全く使わない集中力を最大限に高めて何とか優位性を保てるということが多々ありました。 我々メンバーも井上さんとは前日の練習レースが初顔合わせ、Y23に乗るのも初めてで、レース中はドタバタで、もっと早くジャイブできていれば・・・、ぎ装のチェックをもっとしっかりとできていれば・・・などの反省点もいろいろありましたが、そこはシアトルの方も条件は同じ。長旅、パーティーの疲れを感じさせないすばらしいセンス(エッチェルのワールドチャンピオンも来訪!)でヨットを走らせ、抜きつ抜かれつの楽しいレースをすることができました。 シアトルヨットクラブの皆さん、須磨ヨットクラブの皆さん、一緒に乗っていただいた井上さん、平松さん、橋本さん、ありがとうございました。 |