COWBELL

2007.5.13  第37回神戸まつりヨットレース 八兵衛レースリポートweb版

曇り強風のち晴れ軽風

Slack

Max

 

 

08:16

11:14

ESE

3.9knot

14:53

17:46

WNW

4.1knot




ひさしぶりにレースに参加するためやって来た須磨ヨットハーバー。明け方に強まってきた風は、8時を過ぎても弱まる兆しはなくスタート時刻の延期も懸念されましたが、チームクルーはレース準備に勤しみます。「今日は吹いてるでぇ〜」「こりゃ出番ですわ」「久々に行くで!」....いやはや皆勝手なことばかり言ってテンション♂揚がり気味です。(強風が吹くほどにここのクルーがみんな嬉しそうな表情になるのは何度見ても不思議です。もっとも、軽風では新鋭艇に勝ち目が無い鬱憤の裏返しなのですが....)

もうひとつの理由は地元UHF局のマリンスポーツ番組「channel」のレポーターさんとカメラマンさんがレース取材で同乗!ということでテレビ出演がうれしいのか?(思いなしかみんな服装が小綺麗なような..)はたまた若い女性レポーターと一緒なのがうれしいのか?さらにテンション♂♂揚がり気味です。(確かにこのチーム、若い女性が乗るときには好成績なんだよなぁ..)コーターデッキ担当だった頃、後方から見ていても美人が乗っているときは、クルーの動作が違ったもんなぁ。一種のドーピングなのかも。(^_^;)

参加登録艇はCRT14艇CRU8艇CRV11艇の合計33艇、須磨YH沖から260°塩屋平磯灯標手前およそ0.6マイルの2マーク回航のあとサイドマークを回航して1マークに戻る5.7マイルの三角形のコースでCRUCRVが0930、CRTが1000スタートです。

0910出港。西風は依然強く、淡路岩屋方向の海面の波頭は白くなっています。準備帆走ではNo.3かNo.2ジェノアか..ヘッドセイルチョイスに議論百出。できれば少し無理しても新しい(No.3に比べればですが)方のNo.2ジェノアで走りたいけど、これ以上吹くと逃がし走りになって却って遅くなって走り負けしちゃう....でもNo.3で少しでも風が落ちちゃうと勝機はない....迷うところではあります。こんな時にはカウベルではみんなでひとしきり喋ったあと、な〜んとなく?方針がきまります。今日は「いまは吹いてるからNo.3を選択。風が落ちたらセールチェンジでいいやん」に落ち着きました。

ということはレグ中のヘッドセイルチェンジあり。きょうはピット配置なのでフォアデッキさんと打ち合わせをしておこう。ヘッドフォイルのグルーブは2つとも使えるんだっけ?「両方とも大丈夫です」ジブシートは1組しか無いよなあ?「上側のシート外して新しいジェノアシートに付け替えるんです。サイドの内側ですよ。久しぶり過ぎて忘れてはりますねェ」 あはは〜どうもすみません。

5分前  真ん中〜本部船からスタート予定。強風のまま。スタートラインでの潮は少し強めの向かい潮です。 

30秒前  本部船右下側J/24の内側でタッキング。そのまま本部船に向けてラインア

プローチとなり....

スタート フルスピードというわけにはいかず、向かい潮のせいもありラインまで残し気味のスタートになる。「フェア!」「本部船旗オールフェア!」ほぉ〜幸先いいねぇ。「上1でのほぼトップスタートですわ。」と笑顔のフォアデッキさん。

すぐ下側にSEAM33と、他にもいい位置に常連さんが2艇ほどいたようなのですが、ミドルからハイクアウトしているとジブセール裏になってぜ〜んぜん見えないのでリポート書くには、仕事がなくてもやっぱりコーターデッキがいいなぁ....。

とは言え人手不足は自分にも責任。やれることは一所懸命にやらなきゃ。後方から岸側にポートで向かう1艇以外はほとんど沖に向かいます。30分前スタートのCRU.Vクラスは強い風もあってトップ艇はすでに2マークを確認できる海釣り公園沖くらいには到達しているはずですが、先行出発の船団は、後方から見る限り海域左側の「沖出し」を選択している艇が多い様子です。それを見てか、クラスT艇団もスタボーで伸ばしています。

スタート直後にはいまひとつパワーレスに感じられたNo.3セイルも、両セイルトリムがアジャストされるにしたがって艇速も増してきて(CB艇にはスピードメーターが無いのであくまでも感覚の話なのですが..)幾たびか降りてくるブローもあって、今のところグッドチョイスになっています。

スタート10分  平均風速も少しあがってきており(これも体感での風速..被る飛沫の回数とか量とか..)セイルチェンジも当面なさそうなので、ゲストのレポーターさんの方をみると、後部コーターデッキで強風と飛沫を浴びて、少し緊張した面持ちで傾く船体に必死で体勢を保持されておられるのが見えたので、ここらでなんぞ面白いことでも言って、緊張を解してもらおうかとも思いましたが、降りてくるブロー捌きに懸命になっているメインセイルトリマーに悪い気がしたので海面ワッチに集中します。(スベって、編集でカットされたら映る時間減っちゃうしね!)

などと、妙に気を廻していると、ここでレポーターさんのリポート撮影が始まります。カメラが回りだすと途端に笑顔でレポート開始!(うーんさすがプロですねぇ)

 

コースブイの設定は固定となっており、今年のように西風となるとスタートM1からM2までは向かい風ほぼ真上りとなり、左右海面とも使えるのですが、実際には右側奥には岸壁、浅瀬、釣り船、航行禁止区域があり、コース中ほどでせり出す地形も相まって、どこで右に伸ばすかは結構難しい選択になります。有利な潮になるタイミングも色々なパターンがあるらしいうえに風向によっては沖に風があることも多いので沖、岸どちらが有利なのかはなかなか難しい判断です。

スタート直後に艇団中ほどから岸に返したSEAM31の調子はなかなかよい様子。

沖側のYA−33S.SEAM−33.FAR−31などの高速艇はともかく、近似レーティングの艇よりは早く返して、たとえ0.1ノットでも有利なところを走りたいところですので、一足お先にここでタッキング。

走ってみると反流ではないのですが、確かに潮勢はわずかに弱いようすなので、大きく伸ばしたい所です。しかし須磨浦沖にはこの天候にも拘わらず多くの釣り船と、強風を狙ってでてきたショートノーズで疾走するボードセイラーがあり、欲張らずに早めに返します。中央まで一度戻ってみると高速艇団との位置関係はよくなっています。高速艇団はほとんどCB艇より右側まで伸ばしてくることはなく、これをうけて中央〜右側海面を走ることになりました。海釣り公園の航行禁止区域を越えてタッキング。岸側への帆走中前方に岸側に沿った潮目を発見。コールするとまもなく後部デッキでタッキングの決断。ここだけの話....この先の辺りにはよく手漕ぎのボートが釣りをしているので、ひょっとして潮が溜まっているのなら突っ込んだら面白いかな?と考えたのだけれど、さらに岸側に進む艇はなく、リスクはあっても自信はないのでそのままタッキング。(レース後に考えるとそんなに長い間留まれるスペースもないし、岸近くの海中には杭状の障害物群があるらしいので無理しなくてよかったと思う。でも東潮流が強いとき、同じ風向の軽風ならば一度試してみたいなぁ)

2マーク発見。以前神戸まつりヨットレースは平磯灯標そのものをマークがわりに回航していましたが、いまはそうもいかず、最近ではかなり手前にマークが打設されることもありましたが、今年はいくぶん灯標に近い場所です。

これならマークアプローチの直前に、垂水の埋立地の東側の塩屋漁港前かその手前で大きく岸側に突っ込めばかなり東流をかわせる気がするのですが、クラスTの艇でそこまで岸に寄る艇はいなかったようです。

マーク回航。スピネーカーアップ。一応ちゃんと揚がる。ウインチのクランキングね〜了解。クラス3番手で2マーク回航なら、なかなかいい位置と違うのん?と後方を見返すとカメラが....後続艇を写しているだけなんだけど、なんか意識しちゃうなぁ。みんなもたぶん...だって...スピントリマーもいつもと違ってぜんぜん下品なこと口走らないし...混ぜっ返してやろうかとも思ったけど、みんな真剣な表情。かくゆう私めも、いままででいちばん真剣にクランクしたかも。(いつもこれなら、もっと速い?)ガイシートの取り回しミスも(フォアデッキで発覚。黙っていようね〜っ)影響はありません。フリーでの走りは風もトリムも文句なしだったのだけれど、なんか「艇のノリ」が悪いような気もしたのですが、久しぶりなので気のせいかもしれません。コースについてはサイドマーク方向とは思いながら、3マークをなかなか見つけられず、かなりマーク直前になって発見。オンコースちょい左。

サイドマークジャイブ回航でさあ最終レグ。サイドマークでは十分に離していたはずのYA33Sに左舷後方から迫られ、いちどは相手の不意のブローチングに助けられて持ちこたえられるかにも思えたのですが、さすがに彼我の性能差は埋め難く、フィニッシュライン手前で先行されました。ちょっと着順にも未練もあったのですが修正差では十分なのでヘルムスさんは余裕の表情。

フィニッシュ!ホーンが鳴ってデッキには歓声。クルーもレポーターさんもカメラさんもお疲れさま。4位以内は確実!3位?2位?ひょっとして!?とにかく大健闘は間違いなし。久しぶりにいい結果かも。ゴール付近で少しだけ撮影に協力して、港に戻ります。

結果発表  

修正

着順

艇種

レート

CT

SEAM-31T

0.7579

2971

SEAM-33

0.7743

2989

DUFOUR34

0.7054

3002

DAV-34

0.7472

3008

Y-30SN

0.7472

3053

YA-33S

0.7743

3108

SEAM-31

0.7579

3119

FARR-31

0.7624

3123

Class1  8/14

いやぁ〜久しぶりのレース出場で楽しませていただきました。

4着で修正4位。修正結果は3位に6秒差、首位に37秒差と「ひょっと」しなかったので表彰台にはのぼれませんでしたが、チーム内では新鋭艇を相手に「これなら大健闘!大勝利!?」ムードです。(もっともテレビ観戦してくれた友達からは、「なんだ〜4位?優勝じゃないの?」「抜かれてたじゃん!」「こんど残念会開いたげるわね〜」 と、散々でしたが。放送では前方から撮影したショットもありましたねぇ....途中からカメラのことなどすっかり忘れていて、前から撮影されていたこと知らなくてビックリしました。ほかの大多数のスポーツと違ってプレーの経験はおろか観戦の機会さえもほとんど無いヨットレースなので、番組のおかげでどんなスポーツなのかを少しは理解してもらえたらしく、うれしく思いました。しかもこんなにたくさん放送していただけるとは。

以前はこのくらいの強風ならもう少し優位に展開できたので、がんばってまたみんなで練習しましょうね!リグチューニングもよくない気がするし..。え?おまえも、もっと出て来い!?そりゃごもっとも!!

channel」のみなさんありがとうございました。

いつでも遊びに来てください。

とにかく楽しく過ごせた一日でした。  合掌。




2007神戸まつりヨットレース スタート:10:00:00 Class=A 距離: 5.70マイル Date:2007/05/13
No. 艇 名 艇 長 タイプ 係数 Finish ET CT Pen.
1 2 054 ラ・オンディーナ 坂本 博 SEAM-31U 0.7579 11:05:20 3920 2971
2 1 58 ルパン 植松 由量 SEAM33 0.7743 11:04:20 3860 2989
3 8 057 イマジン 岡田正弘
0.7054 11:10:56 4256 3002
4 4 055 カウベル 小寺利明 DVD-34 0.7472 11:07:06 4026 3008
5 5 056 イズモ 伊藤耕磁 Y-30SN 0.7472 11:08:06 4086 3053
6 3 052 AR2 出口  YA33S 0.7743 11:06:54 4014 3108
7 7 69 ファイブスター 野上 雅史 SEAM31 0.7579 11:08:35 4115 3119
8 6 68 セントエルモ 山本 顕一 FARR31 0.7624 11:08:16 4096 3123
9 9 064 アップウインド 浜田紀雄 J-24 0.6760 11:18:06 4686 3168
10 10 066 ハングオーバー 飯塚正人 J-24 0.6760 11:18:14 4694 3173
11 11 49 Ondine 新原 翔一 J24 0.6760 11:23:05 4985 3370
12 12 067 ファンタジアン 橋本基宏 J-24 0.6760 11:23:10 4990 3373
13 13 48 CROSS 福富 薫 J24 0.6760 11:25:45 5145 3478


060 スイングベル 美藤裕志 FARR25P 0.7219 DNS



2007神戸まつりヨットレース スタート:09:30:00 Class=B 距離: 5.70マイル Date:2007/05/13
No. 艇 名 艇 長 タイプ 係数 Finish ET CT Pen.
1 1 083 クライナーベルク 山下 和雄 X442 0.8222 10:33:24 3804 3128
2 3 070 シーミュー 中島 富三郎 Y-31F 0.7186 10:46:29 4589 3298
3 4 071 シルフィード 渡辺生児 シーベル325 0.7120 10:48:22 4702 3348
4 5 084 甲竜8世 西尾 和正 YOK30 0.7020 10:55:36 5136 3605
5 6 074 ミナミ 岡本 稔 ヤング88 0.7219 10:57:31 5251 3791
6 2 082 シートレック 吉田 則之 1D35 0.8564 10:45:34 4534 3883
7 7 061 SONGOKU 岡本 隆 Y-30R 0.7020 11:02:23 5543 3891
8 8 072 マッドスキッパーU 森 健二 ベネトウ30 0.7153 11:30:39 7239 5178

2007神戸まつりヨットレース スタート:09:30:00 Class=C 距離: 5.70マイル Date:2007/05/13
No. 艇 名 艇 長 タイプ 係数 Finish ET CT Pen.
1 1 076 アドリブ 西垣順子 X-302 0.6952 10:50:08 4808 3343
2 2 104 KEYWESTU 石川 兼
0.6634 11:01:43 5503 3651
3 3 099 ピーターダック 山西宣裕 Y-21RC 0.6210 11:13:14 6194 3846
4 4 091 ファミリーパック 後藤正廣 山崎 0.6670 11:13:16 6196 4133
5 7 095 アルディラX 杉浦正幸 Y-25ML 0.6369 11:24:26 6866 4373
6 5 090 マナサ 洲崎友彦 バンドフェット300 0.6670 11:20:51 6651 4436
7 6 101 逍遥 谷中 宏延
0.6883 11:23:23 6803 4683
8 10 100 セレス 山本和弘 自作YOK-WL20.5 0.5783 11:48:18 8298 4799
9 8 078 タブV 臼井 明彦 Y-32EX 0.6778 11:31:13 7273 4930
10 9 092 チャイカ 槌矢博行 YA-C-1 0.6597 11:46:30 8190 5403


102 プリティーウーマン 池田 芳文
0.6883 DNS