第51回自治体学校 第9回(8/11)埼玉実行委員会
「無事終了を祝う会」の様子
退任の挨拶―「二一世紀を地方自治の時代に」へと確実に動いている | ||||
前理事長 横尾邦夫 | ||||
在任中のことでとくに印象にのこっているのは、海外視察ツアーに三度参加できたことです。イタリアではローマ、フィレンツエ、ヴェネチア、アメリカではレッドバンク、ボストン、そしてスペインではマドリッドと多くの町で地域のくらしと自治を守り育てるために、さまざまの挑戦と模索をつづけている人達、そして戦争に反対し、平和のためにたたかっている人達にあうことができたことは、一般のツアーではできない体験であり、わたしにとっては貴重な財産となりました。 | ||||
埼玉県内では、見沼田んぼ、三富新田、秩父の大滝村、小鹿野町、深谷市などでのフィールドワークを通じて、ここにも地域に根ざして、ねばりづよくまちづくりのいとなみをつづけている多くの人達がいることを知りました。私たちは足もとのことをもっと知らなければならない、そしてそのために研究所が果たすべき役割はきわめて大きいことを痛感しています。地方自治をとりまく情勢はますます厳しいものがありますが、時代は「21世紀を地方自治の時代に」しようとする方向へ、確実に動いていると確信しています。 | ||||
今年の11月には小鹿野町で「小さな自治体フォーラム」が、そして1年後には第51回自治体学校が埼玉でひらかれます。全国の経験に学ぶとともに埼玉での様々な取り組みを、全国に発信するよい機会になると思います。このような大事業を前に退任するのはいささか心苦しいのですが、これからは一会員として協力していきたいと思っています。 | ||||
最後に次の拙い一文を以てご挨拶に変えさしていただきます。「地域の経済と住民のくらしが破壊され、人間の連帯が失われたとき、そこにどんな自治があるというのでしょうか。今一度かって県庁に20年間掲げられてきた〈憲法をくらしにいかす〉というスローガンの今日的意義が今一度問い直されねばなりません。」〈第13回さいたま住民大学学校長あいさつ〉 | ||||
横尾邦夫さんから大坂 健さんにバトンタッチ | ![]() |
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2008.6.28 第33回定期総会にて | ||||
新旧理事長 あいさつ | ||||
就任のご挨拶 ―「愛と思いやり」のネットワークづくり― | ||||
理事長 大坂 健 | ||||
社会変革の運動には、二つの側面があるといわれています。一つは、国家権力に接近する、あるいは影響力を行使して国の政策や制度を変える運動であり、もう一つは市民社会そのものを変える運動です。一九世紀からの社会変革の運動は、どちらかといえば国家権力に向けられた運動に偏っていましたが、二〇世紀後半になって、社会変革運動の経験から、市民社会そのものを変える運動が必要不可欠であると認識されるようになってきたように思われます。 | ||||
市民社会を変えるとは何かといえば、「愛と思いやり」の人々の・協同のネットワークを拡げることに他なりません。それは、消費生協や医療生協、ワーカーズコレクティブをはじめとして、今日多様なNPOとして社会的存在を高めつつあります。研究所の活動は、この市民社会を改革する運動に属するといってよいでしょう。私は、埼玉において研究所を一種の協同組合として育てていきたいと考えています。それは、「愛と思いやり」の人々のネットワークによって「語り学び調べる」という場を作り出していくことであります。 | ||||
そういうネットワークとしての研究所をつくる上で重要なことは、「多様性」と「参加」ではないでしょうか。 | ||||
「多様性」の点で言えば、研究所をご支援していただいている団体が他の研究所に比べて多いことは、私たちの強みです。しかし、地域のさまざまな「愛と思いやり」の団体との交流のネットワークは十分ではありません。会員の構成面では、もっと多様な市民・議員・自治体労働者などのネットワークをつくり、また、研究者のネットワークづくりももっと努力していかなくてはなりません。 | ||||
「参加」については、「語り学び調べたい」という会員による企画が集まって研究所の方針や活動になるというネットワーク型の運営に、私たちは習熟しなければならないと思います。会員・研究者の「参加」の場として「所報」や「まち研」、「研究会・講座」などを徐々に充実していきたいと考えています。 | ||||
第51回自治体学校 前日(7/23)
準備に入る全国スタッフ&埼玉スタッフ
第51回自治体学校 埼玉実行委員会の様子
昨年(2008)11月13日発足以来、
実行委員会を9回開きました。
←鮮やかな黄色のTシャツチーム 「ウェルカムスタッフ」が、
お一人お一人に
受付場所を案内しました。
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皆様のお力添えのもと、第51回自治体学校in埼玉が無事終了いたしました。 1205名の参加者のうち、埼玉からは、520名でした。 そのうち、134名が、現地スタッフとして講師・助言者・レポーター・各スタッフ として大奮闘しました。 さいたま住民大学、プレ自治体学校、自治体学校埼玉実行委員会をとおして 得たネットワーク、 自治体学校資料集の埼玉版・「埼玉の進化するレポート集」が 大きな財産となりました。 実行委員・実行団体は、 「この自治体学校を成功させて、それぞれが得をしよう」 をスローガンに、埼玉の底力を全国に発信しました。 今後、埼玉の地方自治運動に、これらのことが大きくいかされ、 またここから「再出発」され、 それぞれに発展し続けるであろうと期待しています。 |
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*埼玉版資料集「埼玉の進化するレポート集」 ・・・県民と自治体労働者の諸運動を多数掲載 ・・・1000円で販売しております。 |
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研究・交流グループづくり 積極的な研究所活動の展開を議論・。 |
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第34回定期総会を10月17日(土)にさいたま市内で開催しました。総会では事務局提案の議案に対して、財政赤字対策、専任役員2人体制や八ッ場ダムや超高齢者社会への政策に研究など積極的な意見が出されました。 | |||||||||||
大坂健理事長がこれからの研究所活動について、第1に51回自治体学校のとりくみの中で生まれた研究・交流グループを発展させていくこと、第2に運営と企画の両面から検討する所報企画編集委員会をいっそう充実させること、第3に事業活動量の増で、実質的な財政赤字は会員拡大で対応するため、年度末までに目標100%を着実に達成すること(現在の達成率50%)、第4に県政研究会を設け、分野ごとに分析し、その成果を蓄積しながら政策活動家、政策グループを誕生させること、の4点を提起されました。 | |||||||||||
来賓の中島正博自治体問題研究所事務局長は、第51回自治体学校を成功させた埼玉自治体問題研究所会員に謝意を述べられました。鳩山民主党政府では、原口一博総務相が1丁目1番地としている「地域主権改革」は、住民自治の未来に関わる重要な問題として捉え、私たちが求める"地方自治像"を全国研と地域研の共通テーマとして活動し、"研究所らしい研究所"に発展させようと呼びかけられました。 | |||||||||||
記念講演では、これから秋冬にかけて予想される感染拡大にどう備えればよいのか、公衆衛生・保険・医療問題を考えるために、埼玉県衛生研究所の山田文也専門研究員を講師に招いて行ないました。 | |||||||||||
自治労連上尾市職労40周年記念講座に、 第一線で、市民とともに多くの自治体で財政分析をされてきた大和田一絋氏(多摩住民自治研究所理事長)が、おいでになり, その後、『あげお財政研究会」が発足しました。 ![]() 第1回・・・上尾市の財政は大変なの? 10/15 (赤字か黒字か=決算収支) 第2回・・・上尾市の財政は大変なの? 11/18 (借金は多いの?=地方債、基金) 第3回・・・上尾市の収入はどこから 12/8 予定 (歳入のしくみ) 第4回・・・上尾市のおカネの使い道は 2010年1月 (歳出のしくみ) 第5回・・・上尾市のおサイフはゆとりがあるの? 2010年2月 (経常収支比率) 講師: 名嘉圭太氏 (自治体問題研究所) ![]() |
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興味のある方は、埼玉自治体問題研究所 (048-822-9272)までお問い合わせください。 |
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自治労連埼玉県本部 第30回地方自治研究集会 に参加しました。 |
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2010年6月5日(土) ときわ会館 | ||||||
第1部 職場からの報告 | ||||||
@地域主権戦略会議メンバー・上田知事の下で”県政に何が” | ||||||
Aマスコミも注目、市町村の”事業仕分けで何が” | ||||||
B総人件費削減のもとで”自治体の職場・公共性は今” | ||||||
第2部 特別講座「3時間で地方財政再編の仕組み、 今後の流れ、対抗軸を学ぶ」 |
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講師 : 森 裕之氏 立命館大学教授 | ||||||
主催 : 自治労連埼玉県本部 | ||||||
後援 : 埼玉自治体問題研究所 | ||||||
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↑基調報告する さいたま市職中村栄士さん | ||||||
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森裕之教授→ | ||||||
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図書売り場 | ||||||
本格的な梅雨入りでうっとうしい日が続いていますが、会員、読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 私自身は、ワールドカップでの日本の活躍に心浮き立つ気持ちの一方、もっと大きな失望と怒りでいっぱいです。 |
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10%台まで下がった支持率が鳩山・小沢の辞任、菅政権の発足でV字上昇を続けているとか… 普天間、労働者派遣法、後期高齢者医療制度、障害者自立支援法、道州制導入の地域主権改革、そして極めつけは消費税10%と昨年の公約を裏切り続けてきた民主党政権の支持率が党首の首を挿げ替えただけでなぜV字回復なのか?“ 変革への希望をそう簡単にはあきらめない”という国民の気持ちの表れだったらいいのですが… |
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4月から浦和へ電車通勤になったことで、本を読む機会が増えました。この2カ月余りの期間読んだ本のベストスリーは、 | |||||||
3位「“分かち合い”の経済学」神野直彦 | |||||||
2位「オニババ化する女たち」三砂ちづる | |||||||
1位「社会力を育てる」門脇厚司 | |||||||
となっています。とくに1位の「社会力を育てる」は、ここ何年かの「マイベストブック」と言えるかもしれません。 | |||||||
「人が社会をつくる」「人と人がつながり、社会をつくる力が社会力」「子供に必要なのは、既存の社会に適応する能力としての“社会性”ではなく、社会をつくり、運営し、つくり替えていくために必要な能力としての“社会力”である」 「社会力をはぐくむ教育や社会環境が失われていることが本質的な社会の危機」 「社会力は人と人とのつながりによってもたらされる」 「競争が学力を高めるなどあり得ない」 「社会力こそ学力の基礎」 等々の内容に深く共感しました。 |
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地方自治体の行う様々な仕事のベースに、“人と人との絆を強める”“助け合い支え合う地域関係を再構築する”が据えられなければといっそう強く思いました。 2010.6.22 ![]() |
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北関東研究所(茨城県自治体問題研究所+とちぎ地域・自治研究所+ぐんま住民と自治研究所・埼玉自治体問題研究所) の理事長・事務局が集合!しました。 | |||||||||||
2010年6月5日 自治労連会館にて | |||||||||||
北関東の4つの研究所は、1998年〜2005年にかけて北関東セミナーを企画・開催しましたが、 それから早5年が経過しました。 その後の各研究所の活動や成果を報告したり、北関東研究所+全国研究所で今後どのような連携や協働ができるか???現在はどんな事業を企画しているのか?そして、どんな問題を抱えているのか・・・など、 久しぶりの懇談となりました。 |
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←昼間の交流会 | ||||||||||
↓ 夜の交流会の様子 |
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第35回定期総会・記念講演は終了しました。(5/22) |
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40名の参加がありました。 | |||||||||||||
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相沢幸悦教授 | |||||||||||||
この総会で、10年間事務局長を勤められた定方弘光さんが退任され、4月から専従役員として事務局に勤められている渡辺繁博前副理事長が事務局長に就任しました。理事会は、所属団体のご都合でのご担当者変更や、新たに4名の方が加わってくださったり、メンバーに変更がありました。 | |||||||||||||
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定方事務局長おつかれさまでした。 | |||||||||||||
埼玉自治体問題研究所第35回定期総会・記念講演のおしらせ | |||||||||||||
2010年5月22日・土曜日 埼玉会館7A会議室 定員90名 | |||||||||||||
午後1時受付開始 | |||||||||||||
”世界経済の深層を読む” | |||||||||||||
講師:相沢幸悦 氏 (埼玉大学経済学部教授) | |||||||||||||
リーマンショックから1年半、100年に一度といわれた世界金融危機はどうなったのか? | |||||||||||||
一見落ち着きを取り戻したかのように見える世界経済ですが、「当面の危機を莫大な資金投入で回避しながら、さらに大きな危機に向かっている」「このままでは戦争か、世界的インフレのどちらかの道を進まざるをえない」と警告しているのが今回予定している記念講演講師相沢先生です。 | |||||||||||||
世界経済の動向をどう見るか、その深層を読む記念講演です。*参加費無料。どなたでも参加できます。 | |||||||||||||
午後3時半〜 第35回定期総会 | |||||||||||||
2009年度事業報告・決算報告 | |||||||||||||
2010年度事業方針・予算 | |||||||||||||
定期総会終了後 懇親会 | |||||||||||||