天気図&周辺観測所風向・風速データ推移
石狩湾の海水温:約13℃
小樽側の発生時間帯:12:55~16:00(ピーク時:13時前後、15:30~16:00頃)
手稲・石狩側の発生時間帯:13:05~15:50(ピーク時:15:20~40頃)
■天気図は、気象庁の各種データ・資料『過去の天気図』より当日午前9時データを抽出。高島おばけ(=上位蜃気楼)が発生する時は、北海道近辺に等圧線が横か斜めに1本以下で、東経130度~150度間で北緯30度~40度に高気圧(H)、北緯50度~60度に低気圧(L)があるようなケースが多いと思われます。今回はぎりぎり該当するかもしれません。
■石狩湾周辺観測所の風向・風速データ推移(午前9時~午後6時の毎時データ)を地図上にわかりやすく見える化しました。2秒毎に切り替わるアニメGIFです。ぜひ新たな発見を皆さんで見つけてください。もちろん、気温と海水温との差(=温度差)が日中におよそ10℃以上あることが大原則です。
▲手稲山口側では11時まで東方向、12時に北方向になり、13時以降は北西方向に変わりました。これはいつもの蜃気楼発生パターンと同じです。この間、風速も最大で3.3m/sなので蜃気楼発生には支障ない範囲です。そして、15時半頃のピーク時には風速が2.2m/s以下となりより大きな蜃気楼に変わったと考えられます。また、15時から16時にかけて気温が約3度下がっている点も大きく変化した要因だったかもしれません。
▲小樽側では一日を通して風が弱く、ほぼ風速2m/s以下でした。風向はほぼ北東~東の風です。この状況が数時間続くと、『上暖下冷』の空気層が生まれやすく、高島おばけ(=上位蜃気楼)が発生しやすい環境です。そのせいかビークが13時頃と15時半~16時にかけての2度あります。小樽側は2m/s以下の風速が大規模となるかいなかのポイントなのかもしれません。