6) 2011年7月6日

天気図&周辺観測所風向・風速データ推移

石狩湾の海水温:約17℃
小樽側の発生時間帯:なし
手稲・石狩側の発生時間帯:11:30~14:20(ピーク時:11:40~12:25頃、13:10~40頃)

20110706天気図    20140603天気図

天気図は、気象庁の各種データ・資料『過去の天気図』より当日午前9時データを抽出。高島おばけ(=上位蜃気楼)が発生する時は、北海道近辺に等圧線が横か斜めに1本以下で、東経130度~150度間で北緯30度~40度に高気圧(H)、北緯50度~60度に低気圧(L)があるようなケースが多いと思われます。今回はやや該当しないかもしれません。

石狩湾周辺観測所の風向・風速データ推移(午前9時~午後6時の毎時データ)を地図上にわかりやすく見える化しました。2秒毎に切り替わるアニメGIFです。ぜひ新たな発見を皆さんで見つけてください。もちろん、気温と海水温との差(=温度差)が日中におよそ10℃以上あることが大原則です。
手稲山口側では11時~12時まで北からの風で風速も2.5m/s程度と蜃気楼発生には支障がない状況です。ピーク時でも同様でした。ただ、石狩や厚田の観測所ではその時間帯の風速が2m/s以下、1.5m/s前後で推移。こちらの影響が石狩湾新港の防波堤・消波堤や厚田海岸に大きな変化をもたらせたのかもしれません。
小樽側では一日を通して風が弱く、ほぼ風速2m/s以下でした。風向はほぼ北東~東の風です。しかし、気温があまり上がらず、温度差(=気温ー海水温)もあまりない状態では発生しないのもうなずけます。