■午前中、手稲・石狩側では風が強く、今日は発生しないと踏んでいた。しかし、午後に風が弱くなり小樽側より先に変化が現れた。昼過ぎから石狩湾新港タンク群が縮みから伸びへ。13時10分頃、高さの低いタンク群が伸び上がりを見せ、13時30分にはさらに大きく。その姿はボーリングのピンや花瓶のようだ。その後、変化する層がより上空へ。およそ54mのLNGタンクドーム屋根がまるで、パンケーキが膨らむ時のように変化。帽子をかぶったようにも見える。しかし、14時過ぎ一気に普段の姿へ。この日は気象データの変動幅が大きかった。

■ちょうど13時頃、風向きが南東方向から西～北西方向へと切り替わり、気温が5～6℃低下した時間帯だった。13～14時の間に一時、データが『手稲多発エリア』から外れることがあったものの、後半の30分のピーク時間帯（13時30分～14時頃）には3.8m/s以下と比較的安定。ちなみに、今までの経験から、風向きが北西方向へ変わり30分～数時間経過すると、高島おばけが発生するケースが非常に多いことがわかっています。今回もこのパターンだったようです。

■この日の発生時間帯初期（12:20～12:40頃）では、手稲・石狩側の最大瞬間風速はかなり強く、小樽側と共通のグラフには表示できません。およそ7～10m/sでした。ただ、その後、大規模化したピーク時では7m/s以下と比較的安定していました。今後、この辺りの数値が手稲・石狩側の発生予測ポイントの指標になるかもしれません。